ここのところずっと、昨年の気圧計測の成果がどうであったかを取り上げています。
ドームランに関する「気圧調査」については今回を含めて、あと2回です。
飽きた方、もう少しですので、辛抱の程をお願いします。
・・・
高度差をつけた2地点での計測サンプルはあと6試合あります。
とりあえず、前回からの流れで進行しますので、
前回に書いた計測についての簡単な説明を最初に載せておきます。
■2点計測の方法
入場前にある地点で高度を合わせて、別々の入口から入場します。
それぞれが座席に着いて、その高度(気圧)の変化を記録するだけの作業です。
■2点計測の表記について
各計測点(ドーム下部と上部)での気圧の変化、
それと「両地点の変化量の差」(◎)から、打球の飛びやすさ等について考察します。
密閉空間では、本来気圧のムラはすぐに解消されると考えられ、
どの地点でもほぼ同様の気圧変化になるはずなのですが、
そうなる試合と、ならない試合がありました。
それから、東京ドームの持つ加圧機の能力について、興味深いデータが得られました。
前回、内野上部が異様に気圧が下がっているというデータをお見せしました。
5月19日の読売対横浜戦では、外野下部と内野上部の気圧の変化量の差(◎)が
何と14メートルにも達しました。
ドーム自体が25メートル程度の高度差の圧力で屋根を支えていることを考えると、
大変な数字に思えます。
他の試合ではどうなっているかを見ていきましょう。
パ・リーグの2試合を見ます。
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日ハム2-5ロッテ 5月26日 6時試合開始 26000人
外野レフト最前列(ややセンター寄り)と
内野ファースト側2階席最上段(ホームとライトの中間)
ドームの中へ入る
外野入口→計測せず
内野入口→15mの差
↓重要なのはココです
理屈ではゼロに近い数値で推移
マイナスがついた場合は
☆の方の気圧が高い
☆外野下 内野上 ★内野変化 高度差 ◎=☆−★(変化の差)
5:10 + 1m +27m − 1m 26m + 2m
5:40 − 1m +29m + 1m 30m − 2m
5:50 + 0m +29m + 1m 29m − 1m
6:00 + 0m +28m→+ 0m 28m + 0m 1M 試合開始
6:10 − 8m +22m − 6m 30m − 2m ボーリHR(3ラン)
6:13 −10m +21m − 7m 31m − 3m メイHR(ソロ)
6:20 −11m +20m − 8m 31m − 3m 1F
6:27 −12m +18m −10m 30m − 2m
6:31 −12m +18m −10m 30m − 2m 2M
6:35 −12m +18m −10m 30m − 2m 2F
6:41 −12m +21m − 7m 33m − 5m 3M
6:51 −12m +19m − 9m 31m − 3m 3F
7:02 −13m +17m −11m 30m − 2m 4M
7:05 −13m +17m −11m 30m − 2m 堀HR(ソロ)
7:11 −16m +17m −11m 33m − 5m 4F
7:17 −16m +19m − 9m 35m − 7m 5M
7:25 −13m +22m − 6m 35m − 7m
7:36 −13m +16m −12m 29m − 1m 5F
7:39 −17m +16m −12m 33m − 5m
7:48 −17m +17m −11m 34m − 6m 6M
7:58 −17m +15m −13m 32m − 4m
8:03 −17m +13m −15m 30m − 2m 6F
8:10 −19m +13m −15m 32m − 4m 7M
8:24 −21m +11m −17m 32m − 4m 7F
8:30 −21m +12m −16m 33m − 5m 8M
8:37 −22m +13m −15m 35m − 7m 8F
8:48 −22m +11m −17m 33m − 5m 9M
9:00 −21m +11m −17m 32m − 4m 9F
9:02 −21m +11m −17m 32m − 4m 終了
9:07 −21m +18m −10m 39m −11m
9:09 −22m +14m −14m 36m − 8m
9:12 −22m 9Xm
ドームの外へ出る
外野入口→計測せず
内野入口→15mの差
123 456 789 計
M 400 100 000 4
F 200 000 000 2
---------------
まず全体にドーム内部の気圧は、
外気圧とシンクロして徐々に上がって(高度が下がって)います。
で、外野下部と内野上部ではその上がり方が違っています。
最大で7メートルの気圧差ができています。
前回掲載した読売戦の14メートルに比べると半分ながらも、
「内野」の方がやっぱり低気圧になっている。
いや、「内野」ではなく「上部」であるかも知れません。
それから
外野の変化で一度、内野の変化で二度、逆方向に気圧が動いたことが確認できます。
外気圧がこのような「せこい動き」はしないと思いますので、
一時的に空気が抜けたと考えられます。
多分、人の出入りが多かったか、換気のために排気した空気量が多かったのでしょう。
この3メートル程度の変化量が打球にどのくらい影響があるのかが大事なところなんですが、
見当がつきません。
なぜ見当がつかないのかというと、
その3メートルが非常に小さいものにも大きなものにも考えられるからです。
まず、これがどれほど大きなものかをイメージしてもらうために、
ミニ実験を行いました。
てのひらを口ギリギリのところまで近付けてから、
めまいがするくらい思いっきり手に息を吹き付けてみてください。
そのくらいの風を受けた時に気圧計の数字が3〜7メートル分動きました。※注1
(気圧は上がらずに下がります。強い風によって空気が薄くなるようです)
高さにして3メートル分の空気を吹き飛ばすにはかなりのエネルギーが必要です。
しかもピンポイントではなく、エリア全体が変化しているわけですから
たかが3メートルと馬鹿にはできないと思えるのです。
かなりの変化がなければ、その気圧の動きはないということです。
座っていて3メートルの変化があるというのはそのくらい大きなもの、
と言えなくもないわけです。
次に、3メートルがどれほど小さなものかは、簡単にイメージできます。
まんま、3メートル階段で上がった(あるいは下がった)分の気圧差ですから、
その影響など「感覚的に」ほとんどないような気がします。
で、この試合に関しては、直接ドームランに関する分析は出来ませんでした。
どこをどう料理していいのかわからないのです。
しかし、注目する点はひとつあります。
入場時も退出時も、外気圧との差が15メートルと、
通常より10メートルほども少ない気圧差で保たれていたというところです。
外気とは0.2%くらいのところで維持されていることになります。
この試合はそういう中で行われていたわけですが、
読売戦の場合は、やはりこういう外気との気圧差が小さい試合はほとんどありません。
読売戦の特徴は、試合の進行とともにどんどん外との気圧差が高まる傾向があり、
終了時にはドームは時々パンパンに膨らんでいると思われる数字になります。
これは人の出入りが多いので
「あらかじめ終了間際に気圧を上げておく」からではないかと思っていましたが、
東京ドームの能力なら、人の出入りで抜ける空気くらいは数台の加圧機で補填できることと、
15メートル程度の気圧差でも維持できることを考えると、
「パンパン」にする必要があるのかが疑問なのです。
「パンパン」ということは、それだけ気圧が高く、理屈では「飛ばない」はずですが、
実際は、気圧のムラは確認できましたし、空気が動きやすいといった理由で
「飛びやすく」なっている可能性はあります。
試合終了時の、外気との気圧差(高度差)について、列記してみます。
(やや不正確なデータでありますが、近似値ということで)
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■読売の試合、
試合終了時の高度差 30m 25m 26m 42m 28m 33m 31m 39m
■日ハムの試合
試合終了時の高度差 25m 26m 13m 20m 25m 29m
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平均で9メートル近く差がついているのです。凄いでしょう?
読売戦は人がたくさん入り、冷房や換気で非常に活発に中の空気が動いていて、
外との気圧差が低まらずに、高くなる傾向の中で、
大きな気圧差を生んでいるのです。
これは実際に測って感じたことですが、
回を追うごとに高まる気圧に、(というか動きの激しさに)
序盤よりも終盤の方がホームランが出やすいのではないか、という感覚を持ちました。
パ・リーグは気圧の動きは平たんな感じがします。
もう1試合見てみましょう。
これはファースト側の最前列と最上段での2点計測です。
この2点での計測はこの1回限りです。
これがちょっとだけ困った結果が出てしまいました。
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日ハム3-6近鉄 11回戦 5月30日 6時15分試合開始 14000人
内野指定席(1階席の一番前・下)ホームとライトフェンスの中間
内野C指定席(2階席の一番上)ホームとライトフェンスの中間
高度差をつけた対角上の2点計測
ドームの中へ入る
内野下→計測せず
内野上→18mの差(2階席40番出入口)
↓重要なのはココです
☆外野下 内野上 ★内野変化 高度差 ◎=☆−★(変化の差)
5:00 + 3m +30m + 1m 27m + 2m
5:30 + 2m +27m − 2m 25m + 4m
5:50 + 1m +29m + 0m 28m + 1m
6:00 + 0m +29m + 0m 29m + 0m
6:15 + 0m +29m + 0m 29m + 0m B 試合開始
6:22 − 1m +28m − 1m 29m + 0m F 中村HR(1回2ラン)
6:26 − 1m +28m − 1m 29m + 0m B 田中幸
6:38 + 0m +30m + 1m 30m + 1m F 鷹野
6:52 − 1m +29m + 0m 30m − 1m B 中村豊
7:00 − 1m +29m + 0m 30m − 1m B ロズHR(3回2ラン)
7:18 + 1m +31m + 2m 30m − 1m F 田中賢
7:24 + 4m +31m + 2m 27m + 2m B 前田
7:30 + 4m +32m + 3m 28m + 1m F 田中幸
7:42 + 5m +34m + 5m 29m + 0m B ローズ
7:52 + 5m +34m + 5m 29m + 0m F 金子
8:00 + 4m +34m + 5m 30m − 1m B 鷹野
8:07 + 4m +34m + 5m 30m − 1m F 井出
8:14 + 5m +34m + 5m 29m + 0m B 水口
8:18 + 5m +34m + 5m 29m + 0m F 片岡
8:25 + 5m +35m + 6m 30m − 1m B ロズHR(8回ソロ)
8:40 + 6m +37m + 8m 31m − 2m F 野口
8:53 + 7m +38m + 9m 31m − 2m B 北川
9:06 + 7m +37m + 8m 30m − 1m F 井出
9:10 + 9m +37m + 8m 28m + 1m F 田中幸
9:15 + 9m +37m + 8m 28m + 1m F 片岡
9:20 +10m +37m + 8m 27m + 2m F 島田
9:25 +11m +37m + 8m 26m + 3m F 古城
9:30 +11m +39m +10m 28m + 1m 終了
9:31 +16m +39m +10m 23m + 6m
9:32 +12m +39m +10m 27m + 2m
9:34 +10m +39m +10m 29m + 0m
ドームの外へ出る
内野下→26mの差
内野上→26mの差
123 456 789 計
B 212 000 010 6
F 200 000 001 7
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うーん。困ってしまいました。理屈に合っているのです。(笑)
パ・リーグだからでしょうか。(笑)
◎のところが、理想通りにゼロ付近でおさまっています。
つまり気圧のムラが非常に少ないのです。
本来、理屈ではすべての地点でこうでなければなりません。
(パ・リーグはセ・リーグに比べると気圧変化の動きがおとなしいですね。
やはり客数の関係でしょうか?)
この試合の測定位置は2点とも内野であることから、
いままでの数字を考えると、ひょっとすると外野では
この数値より気圧が高くなっていたのかも知れません。(わからない)
やはり2点より3点、より多数のポイントで計測するべきであるのです。
困ったというのは、
この日ハム対近鉄戦の内野の上部と下部が、キレイにシンクロしていたことから
前回の理屈に合わない「5月19日の読売対横浜戦」の邪推が弱まってしまうことです。
ちょっと、こんがらかっちゃいそうですが、
読売戦はバックネット裏の上部が相対的にかなり低い気圧になっていました。
その時の「下部」は測っていませんでしたので、想像するしかなく、
ドームを地面と平行にスパッと切って、上下に分けた時、
上部の気圧の「上がり方」が相対的に低くなっているなら、
最初からある高度差に加えて、
下部の気圧がより高く、上部がより低いということになり、
中を通過する球が上方向への揚力が得られやすくなっているのではないだろうか。
理屈では気圧の低い方に引っ張られるはずです。
(自信はいまいち)
と、外野下部が相対的に高まっていたことから、バックネット裏の下部の気圧も
高まっているのではないかという邪推だったわけですが、
それがこのデータによって全然証明できなくなったわけです。
より多くのポイントで測れないのは悔しい限りです。(金と時間と人不足)
ただ、この日ハム対近鉄戦のドーム内は全体にほぼ10メートル分の減圧ですので、
加圧機はほとんど動いてなかったような感じです。
退場時の気圧差を考えると、外気はさらに8メートル分多く下がっていましたので、
外気が下がったことで、もともと小さかった気圧差が大きくなり、
空気をちょびちょび抜いて、適正な25メートルほどの気圧差になったと考えられます。
これまでの読売戦とは状況が違うので、比較はしにくい試合とも言えます。
セ・リーグとパ・リーグでは、その変化量がちがうので、
もういっちょ、今度はセ・リーグの試合で見てみましょう。
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読売8-11広島 11回戦 6月2日 6時試合開始
55000人(笑)
外野指定席(1階席の一番前)レフト側バックスクリーン寄り
内野C指定席(2階席の中段よりやや上)ファースト側 ホームとライトフェンスの中間
高さを変えた対角線の2点計測
↓重要なのはココです
☆外野下 内野上 ★内野変化 高度差 ◎=☆−★(変化の差)
5:25 + 6m +31m + 6m 25m + 0m
5:35 + 4m +29m + 4m 25m + 0m
5:45 + 2m +28m + 3m 26m − 1m
5:50 + 2m +28m + 3m 26m − 1m
6:00 + 0m +25m + 0m 25m + 0m C 試合開始
6:08 − 2m +26m + 1m 28m − 3m G 仁志
6:20 − 4m +23m − 2m 27m − 2m C 金本
6:32 − 4m +20m − 5m 24m + 1m G 高橋
6:38 − 8m +18m − 7m 26m − 1m C 西山HR(3回ソロ)
6:44 − 8m +18m − 7m 26m − 1m C 東出
6:46 − 8m◆+ 9m −16m 17m + 8m C
6:50 − 8m*+13m −12m 21m + 4m G 仁志
6:51◆−13m +12m −13m 25m + 0m G
6:55 −14m +12m −13m 26m − 1m G 松井HR(3回3ラン)
7:06 −15m +11m −14m 26m − 1m C ロぺHR(4回2ラン)
7:13 −15m +10m −15m 25m + 0m G 福井
7:18 −15m +11m −14m 26m − 1m C 高橋建
7:22 −17m + 9m −16m 26m − 1m C 東出
7:30 −17m*+13m −12m 30m − 5m C 金本
7:43 −18m +11m −14m 29m − 4m G 仁志
7:50 −18m +10m −15m 28m − 3m C 西山
7:56 −17m + 9m −16m 26m − 1m G 松井
8:04 −17m + 7m −18m 24m + 1m G 福井HR(6回2ラン)
8:08 −19m + 6m −19m 25m + 0m C 東出
8:20 −21m + 5m −20m 26m − 1m G 元木
8:23 −21m + 6m −19m 27m − 2m G ニ岡HR(7回ソロ)
8:42 −21m + 5m −20m 26m − 1m C 野村
8:58 −23m + 3m −22m 26m − 1m G 福井
9:10 −25m + 0m −25m 25m + 0m C ディアス
9:31 −26m − 1m −26m 25m + 0m G ニ岡
9:47 −27m − 1m −26m 26m − 1m 客が3分の1ほど帰る
9:50 −27m + 0m −25m 27m − 2m C 倉 10回表
10:03 −26m − 1m −26m 25m − 1m G 阿部
10:10 −27m − 2m −27m 25m + 0m 客が3分の1ほど帰る
10:22 −26m + 0m −25m 26m − 1m C 西山
10:32 −28m + 0m −25m 28m − 3m C 東出
10:37 −30m − 5m −30m 25m + 0m G 江藤
10:44 −30m − 5m −30m 25m + 0m 終了
10:47♪−35m +10m −15m 45m
10:49 −35m + 7m −18m 42m
ドームの外へ出る
外野入口→測定せず
内野入口→30mの差
123 456 789 1011 計
C 001 230 020 03 11
G 104 002 100 00 8
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公式記録では4時間42分の長くしんどい試合でした。
水道橋からひとつ離れた駅の近くに、
とてもおいしい「カープびいきの広島風お好み焼き屋さん」がありまして、
試合が早く終わったら食べにいこうと楽しみとしていたのですが、
ドームを出たらすでに閉店の時間。(;_;)(;_;)(;_;)
ああ、疲れを癒すお好み焼きが…(;_;)(;_;)(;_;)
泣きやんだところで、分析に入ります。
まずは内野側の気圧が、外野と比較して「低くなっているか」を見てみます。
なっていません。実にきれいにシンクロしています。(あちゃー)
6時46分の一か所だけがやや不自然ですが、それ以外はきれいなものです。
■この試合の背景・解説。
読売はここまで3連敗中。対広島3連戦の2戦目。首位だがヤクルトに勝率で負けている。
読売としては絶対勝ちたいところ。
6回表まで、5対6でカープがリード。そのウラ、伏兵・福井の2ランで逆転、
7回には二岡がソロホームランで読売が2点のリード。
しかし8回、岡島がランナーを2人ためて(野村のツーベースと廣瀬の死球) 、
代打・新井にツーベースを打たれ同点。
延長11回には條辺が、金本のツーペースと2つの敬遠の四球で満塁策をとるが、
代打・浅井に走者一掃のツーベースで3失点してしまう。
読売は試合には負けたものの、8得点の6点はホームラン。
片やカープは4本のツーベースで追い付き、逆転している。
読売の6回、7回などは、また計ったようにホームランが出る。
しかし、気圧の数値には不審な点は見られません。
やや不自然な変化は6時半を過ぎたあたりからの20分間です。
もう少し細かく表記しましょう。
☆外野下 内野上 高度差 ◎(2点の変化の差)
6:36 − 8m +18m 26m −1m インターバル
6:37 − 8m +18m 26m −1m
6:38 − 8m +18m 26m −1m 西山HR(3回ソロ)
6:39 − 8m +18m 26m −1m
6:40 − 8m +18m 26m −1m
6:41 − 8m +18m 26m −1m
6:42 − 8m +18m 26m −1m 高橋建
6:43 − 8m◆+20m 28m −3m 木村拓
6:44 − 8m◆+18m 26m −1m 東出
6:45 − 8m◆+11m 19m +6m
6:46 − 8m◆+ 9m 17m +8m インターバル
6:47 − 8m + 9m 17m +8m
6:48 − 8m + 9m 17m +8m 河原
6:49 − 8m + 9m 17m +8m
6:50◇− 8m +13m 21m◇+4m 仁志
6:51◇−13m +12m 25m◇+0m
6:52◇−14m +12m 26m◇−1m 二岡
6:53◇−15m +13m 28m◇−3m
6:54 −15m +12m 27m −2m 江藤
6:55 −14m +12m 26m −1m 松井HR(3回3ラン)
6:56 −14m +12m 26m −1m
6:57 −14m +12m 26m −1m 高橋由
安定して推移していた気圧は、カープ・西山のホームランのあとから急変します。
カープの攻撃が終わる頃からインターバルにかけて、
内野上部の気圧が3分で11メートル分も高くなりました。(◆)
(タイムラグを考えると、西山がドームの恩恵を受けた可能性も考えられる。苦笑)
内野上部の気圧が上がり、相対的に外野下部の気圧が低くなると、
ホームランは出やすくなるという理屈は成り立つ。(自信なし)
しかし逆に下部の気圧が低ければ「失速」するという理屈も成り立ちます。(自信なし)
ところがまた直後に外野下部で気圧が3分で7メートル分上がって
バランスを取り戻します。(◇)
結果的に◎の部分が、理屈の上では理想的なゼロ付近に落ち着いているのです。
つまり試合開始時から、一旦バランスが大きく崩れて、直り、
気圧の変化量がほぼ同じになったのです。
気圧のムラが平均化されたと見るべきでしょうか。
ちょうどこのあたりで松井の3ランが出ました。
外野(レフト)下部の気圧が増加した4分後です。
これがホームランに結びつくとしたら、
上空の気圧が急激に低くなった場合ですが、それは場所的に計測不可能です。
それに、ライトスタンドでは測っていませんので、やはりデータ不足です。
また、気圧に関係なくホームランは出るし、失速もあり得るのです。
計測ポイントにあらわれる変化は、実際に加圧や減圧をしてから
反応するまでのタイムラグがあると思われ、単純に判断することもできません。
いったいどうやったら証明できるんだろうか。うーむ。
5月26日の日ハム対ロッテでも見られた流れに逆らう形の気圧変化が、
この読売対広島戦の内野上部で2回(4〜5mの変化)ありますが(*)、
やっぱり何だかよくわかりません。
■不思議な現象
さて、この後、両チームに同じ条件で試合は進行していきます。
ひとつ不思議なことがこの試合には見られます。
あまりに長いこの試合は、客が途中でどんどん帰っていったのですが、
その影響が気圧に反映されていないのです。
客の帰りが見事に分散した様子が分かると思いますが、
お客さんは、9時半くらいから切れ目なくゾロゾロと外へ出始めていました。
この時、気圧が下がるだろうと思い、記録にも
「ゾロゾロと帰る客。気圧は下がるはず。…しかし変わらないのだー」
と私はメモしています。
本当にほとんど変化がない。私のところは2人で測っていたので、
ひとりに出口を確認してもらったところ、
半数はロビーでたむろしているものの、出入口は回転ドアが回りっぱなしでした。
パ・リーグの1試合分くらいの客が帰っていっているというのに、
気圧には全く影響がないというのは、完璧におかしい。
抜けた空気分をきれいに補填していることになります。
読売戦の場合は、「パンパン」にしておきたい何かがあるのだろうか?
というのも、最後に外へ出た瞬間の高度差は30メートル、
試合終了時の外気圧との差は
単純計算すると42メートルと、まさにパンパンなのです。
延長に入って客は帰るが、気圧は保ったまま、
それも外との気圧差は通常の25メートルをはるかに超える38メートルを前後している。
空気が抜けてちょうどいいくらいなのに、これは不思議です。
ドーム内外の気圧差は15メートル分程度でも十分であることは、
パ・リーグの試合でわかっています。
それが38メートル、「2倍以上」の高気圧であったのです。
減圧より加圧の方が大きかった5月14日の日ハム対ダイエー(12000人)といい、
この試合といい、
客が出る際の空気量を見事に補填して、中の気圧を保つという
その素晴らしい性能には、ただ素直に驚くばかりです。
さらに試合終了後、そこそこ残っていた客が一斉に帰ります。
多分バランスドアも開けたと思います。(未確認)
内野上部では一気に空気が抜けて(15メートル分)、正常な動きであったのに
外野下部の気圧は5メートル分逆に気圧が上がっているのです。(♪)
出入り口から空気がかなり漏れるはずなのに…。
まったく不思議なテントです。
・・・
さていよいよ気圧測定に関しては次回が最後です。
6月30日の広島戦、8月11日のヤクルト戦、9月25日の広島戦の
3つのゲームのサンプルを公表します。
とんでもない数字が出ています。
※注1 風を受ければ気圧が上がる
これがどのくらいの風でどのくらい上がるのかわからなかったので、
扇風機の「強」の風を、気圧計のセンサーに当ててみました。
ところがピクリともしません。どんなに近付けても変わらないので、
センサーにふっと息を吹き掛けてみました。それでも変わりません。
そんなバカなことはないだろうと、思いっきり吹き掛けたら4メートル動きました。
そよそよした風では1メートル分の気圧変化も得られないのです。
もちろんこの高度計は、例えば手に持ってから足元に移動するだけで
1メートルの高度の低下を表示してくれる優れものです。
ただ弱点もあります。気圧が動いている中では、
2秒間隔でデータを取りに行き、表示するのですが、
同じ気圧が10分続くと、データを取りに行く時間が15分毎になるため
10分以内に無理矢理高度測定を手動でしなければならないのです。
うかうかしていられない高度計なのです。
さらに高性能でコンピュータ処理ができる気圧計が揃えられればベストなのですが…。