あけましておめでとうございます。
去年のテロから、世界も日本もとても平和であるとは思えなくて、
不況で金融危機で就職難でデフレ傾向で少子高齢化社会で
決して明るい展望など持てないのに「おめでとう」なんて
おめでた過ぎますけど、慣例に従いまして、おめでとうございます。
では始めます。2002年の1発目。
前回のおさらいで、まずこれを頭に入れておいてください。
ここでの気圧の測定単位はメートル(高度)です。
リアルタイムに数字が動いてくれるのは
ヘクトパスカルではなく、メートルなのです。
「1メートル高い位置は気圧が低い」という理屈で測ります。
高度差で測るわけです。
前回公表した3月31日の読売-阪神戦は1地点での計測でしたが、
同時刻に、別の地点で生じている気圧差がわからないために、
ホームランとの因果関係はわかりませんでした。
しかし、1地点計測でも並列することで何かがわかるかも知れません。
「1地点計測」は9回やりました。
そのうち2回は私用で途中退場しているので、実質7試合のサンプルがあります。
まずは4月9日に計測した日ハム-ロッテ戦と比べてみましょう。
この試合はホームランは出ませんでした。
開始時間が16分ずれているのですが、経過時間にあわせて並べます。
とはいえ以下のデータは、さほど重要ではありませんので
軽く飛ばして頂いて構いません。
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3月31日 4月9日
読売G7対9阪神T 日ハムF3対2ロッテM
6時試合開始 6時16分試合開始
55000人 12000人
内野自由席 内野指定席
(1階席の一番上の通路) (バックネット真裏、前寄り)
ファースト側
ファーストのやや後ろくらいの位置
※試合開始時を0mとする。 ※試合開始時を0mとする。
4:20 + 6m
4:40 + 2m
5:20 + 1m
5:30 + 0m
6:00 + 0m T 試合開始 6:16 +0m M 試合開始
6:04 6:20 −2m M
6:11 6:27 −4m F
6:26 6:42 −3m F
6:32 6:48 −4m M
6:35 − 1m 6:51
6:45 + 2m T 今岡HR 7:01
6:47 + 2m T 7:03 −4m M
6:55 − 3m G 7:11
6:58 − 4m G 清原HR 7:14 −5m F
7:05 − 1m G 7:21
7:15 − 1m T 7:31 −4m F
7:25 − 3m G 7:41 −4m F
7:28 − 4m G 二岡HR 7:44
7:33 7:49 −2m M
7:37 − 6m G 7:53
7:43 − 7m G 7:59
7:51 − 4m T 8:07
7:54 8:10 −3m M
7:58 − 5m T クルーズHR 8:14
8:10 − 6m G 8:26
8:14 8:30 −5m F
8:18 − 7m T 8:34
8:30 − 8m T 8:46 −6m F
8:40 − 9m G 8:56 −6m F
8:45 − 9m G 9:01 −5m M
8:50 − 9m T 9:06
8:55 −10m T 9:11 −5m F
9:00 −11m G 9:16
9:04 9:20 −6m M
9:07 −11m T 9:23 −6m M
9:10 9:26 −6m M
9:11 9:27 −7m M 終了
9:12 9:28 −5m
9:13 9:29 −3m
9:14 −13m T 9:30☆−1m
9:15 9:31 −4m
9:16 9:32 −7m
9:17 9:33 −8m
9:25 −11m G ドームの外へ出る→26mの差
9:36 −12m G
9:40 −13m G
9:45 −14m T
9:50 −15m G
10:00 −16m G 江藤HR
10:06 −14m G
10:07 −15m G 終了
10:08★−04m
10:13 −07m
10:14 −11m
10:15 −11m
10:16 −12m
10:17 −16m
10:18 −18m
10:18 −15m
10:19 −13m
ドームの外へ出る→28mの差
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この並列で言えることは、試合終了後の変化だけです。
観客数が少なければ、出入り口からの空気の抜けが少ないということです。
読売戦がわずか1分で11m分も気圧が落ちた(★)のに対して、
日ハム戦が3分かかって6m分の気圧しか落ちていません。(☆)
そして2分後には元に戻っているのです。
データを端折りますが、5月5日の日ハム対西武(デーゲーム)は、
西武松坂が投げたこともあり、42000という観客を集めました。
(パ・リーグの試合で、読売戦に近い観客数)
この試合では、内野席サード側の最上部に陣取りました。
試合終了までの気圧の動きは、わずかに7mの気圧低下。
外気圧が安定していたということでしょう。
終了後はさすがに客が多かった影響が現れていて、
2分間で9m分の気圧が抜けています。(読売戦は1分で11m)
そして3、4分で戻りました。
最上部で測っても、出入り口の影響が測れています。
(私は高所恐怖症でして、最上部はやはり怖かった)
5月14日の日ハム対ダイエーは、観客12000人と少なく、
終了後の変化はほとんどありません。17分で逆に2m気圧は上がりました。
観客数の少なさが原因でしょう。
出入り口からの減圧より、加圧の方が大きかったということになります。
試合終了直後の気圧の変化を一覧にしてみます。(1地点計測の試合のみ)
観客が多いほど、空気の抜けが大きいことがわかります。
3月31日 読 売-阪 神 55000人 1分で11m分気圧減 9分で回復 内野 19m
9月19日 読 売-阪 神 55000人 4分で11m分気圧減 6分で回復 外野 20m
5月05日 日ハム-西 武 42000人 2分で9m分気圧減 4分で回復 内野 17m
9月12日 日ハム-西 武 20000人 5分で7m分気圧減 2分で回復 外野 22m
4月09日 日ハム-ロッテ 12000人 3分で6m分気圧減 2分で回復 内野 19m
5月27日 日ハム-ロッテ 22000人 4分で4m分気圧減 2分で回復 内野 16m
5月14日 日ハム-ダイエ 12000人 17分で2m分気圧増 変化なし 内野 26m
上記、内野・外野というのは測定した場所です。
その後ろ、最後に付け足した数字(メートル)は、外との最小気圧差です。
どのくらいまで空気が抜けたかという数字になります。参考までに。
ドームの内外の気圧差は何度も書いていますが、
ビルの9階に相当する、約25メートル分の気圧差です。(これで屋根を支えています)
試合終了直後に、退出する人が集中するため一気に空気が抜け、
外気との気圧差が少ない状況になります。その数字です。
それを加圧機によって2〜9分で回復させているわけです。
さて、一歩進めます。
東京ドームに入場する時と、退出する時に、外気圧との差を記録することで
本当に外気圧とシンクロしているかどうかが確認できます。
最初の頃は入場時に計器が取り上げられるのではないかという心配から
測らずに入場していましたが、やはり必要な数字なので5月末頃から測るようにしました。
(計器が小さいので手に持っていても咎められることはありませんでした)
まずはパ・リーグの2試合。
試合開始をゼロメートルとして、試合の進行時間にあわせて並列します。
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5月27日(日) 9月12日
日ハム2対5ロッテ 日ハム1対5西武
13時30分試合開始 6時15分試合開始
22000人 20000人
内野ファースト側2階席 外野自由席
(ホームとライトの中間の最上段) (ライト側真ん中あたり)
ドームの中へ入る→26mの差 ドームの中へ入る→24mの差
1:30 +0m M 試合開始 6:15 + 0m 1L 試合開始
1:10 6:25 − 2m 1F
1:45 +1m F 6:30
1:52 +2m M 堀HR 6:37
1:55 6:40 − 5m 2L
1:58 +6m 6:43
2:00 6:45 − 5m 2L 和田HR
2:05 6:50 − 6m 2F
2:08 +4m F 6:53
2:14 6:59 − 9m 3L
2:23 7:08 −11m 3L
2:28 +4m M メイHR 7:13 −12m 3F
2:36 7:25 −15m 3F
2:48 +2m F 7:33 −16m 4L カブレラHR
3:00 +5m M 7:45 −18m 4F
3:06 7:51 −19m 5L
3:09 +4m F 7:54
3:14 −1m M 7:59
3:21 8:06 −22m 5L
3:25 +4m 8:10
3:32 +2m F 8:17
3:33 +3m M 8:18
3:39 8:24 −23m 6F カブレラHR
3:40 8:25 −23m 6F マクレーンHR
3:41 +3m M ボーリックHR 8:26
3:47 8:32 −24m 6F
3:55 +2m F 8:40 −25m 7L
4:08 8:53 −26m 7F
4:15 9:00 −26m 8L
4:20 +2m M 9:05 −27m 8L
4:30 +4m F 9:15 −27m 8F
4:32 +4m F 終了
4:33 +5m
4:36◆+8m
4:37 9:22 −28m 9L
4:38 +2m
4:39 −2m
ドームの外へ出る→26mの差 9:36 −27m 9F
9:41 −28m 終了
9:44 −24m
9:46 −21m
ドームの外へ出る→+22mの差
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ドーム内の気圧の変化量がかなり違う2試合を並べました。
ロッテ戦は6メートル、西武戦は28メートルの変化があるのですが、
入場時と退出時のドーム内外の気圧差がほぼ同じであるので、
やはり外気圧とシンクロして気圧は0.3%(25mほど)前後で保たれているように思えます。
ですが厳密には誤差があります。試合終了時の数字に着目します。
5月27日の日ハム対ロッテ戦は、試合終了後、マイナス2メートルのところで外へ出た時、
入場した時の気圧差の26メートルと一致しています。
ということは試合終了時の4メートルの時点で外に出たなら、
内外の差は20m差と記録されたはずです。
(外へ出るまでの7分程度では外気が急激に変化することはまずありません)
試合前は26メートル差、試合終了時は20メートル差。
6メートル分ドーム内の気圧は下がっていたということになります。
この試合で一か所だけ、 グッと気圧が一時的に高まっている(高度が落ちている)
ところがあります。3時14分。その後また急にドーム内の気圧が戻りました。
この動きはナゾです。何が理由でこうなったのか想像もつきません。
そしてこれがどちらかに有利であるとか不利であるとか、全然わからないです。
9月12日の日ハム対西武はどうでしょうか。
同時多発テロの影響で半旗、通常はまったく揺れない旗が、
終始大きく揺れ続けていた試合です。
まず観客数は同列した日ハム対ロッテ戦とほぼ同じです。
試合開始から終了まで28mも気圧が高まっています。
もし試合終了時点で外に出ると内外の差は多分29メートル。
入った時は24メートルの差でしたので、
試合終了時はドーム内の気圧は、外気に対して入場時よりも5mほど高まっていました。
客が出て空気が抜けることを先に考慮したのでしょうか?
これは多分、外気圧の変化が激しかった(上がり続けた)ために
先を見越して上げ過ぎたのかも知れません。
結論としては、当り前ですが、
外気とドーム内の気圧は誤差はあるもののシンクロしている。
何にしても、この気圧変化からは、どちらかに有利とか不利とかいうものは
考えにくい。1地点の計測では推測の幅が狭過ぎる。
ではセ・リーグを見てみましょう。1点計測です。
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読売4-0阪神 2回戦 9月19日 6時試合開始
55000人(笑。実際は40000ちょっとか?)
2階バルコニー席・ジュニアスウィート
(レフト2階席の細く入り込んでいるところ)
ドームの中へ入る→26mの差
5:40 +3m
5:50 +2m
6:00 +0m 1T 開始時を0とする。
6:06 -1m 1T
6:10 -1m 1G
6:20 -1m 1G
6:22 -4m 2T
6:25 -4m 2T
6:28 -4m 2G
6:34 -4m 2G
6:36 -6m 3T
6:41 -6m 3G
6:46 -6m 3G
6:48 -5m 4T
7:01 -8m 4T
7:04 -7m 4G
7:08 -8m 4G
7:10 -9m 5T
7:14 -10m 5T
7:16 -11m 5G
7:28 -13m 5G
7:32 -12m 6T
7:39 -14m 6T
7:41 -14m 6G
7:56 -15m 6G
8:00 -16m 7T
8:06 -16m 7T
8:08 -17m 7G
8:15 -18m 7G
8:20 -18m 7G
8:26 -19m 7G
8:29 -19m 8T
8:34 -21m 8T
8:39 -19m 8G
8:45 -20m 8G
8:47 -20m 9T
8:50 -20m 9T 終了
8:51 -19m
8:52 -11m
8:53 -10m
8:54 -9m
8:55 -10m
8:56 -11m
8:57 -12m
8:58 -15m
8:59 -17m
9:00 -19m
ドームの外へ出る→30mの差(◎)
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7回表まで0対0の緊迫した試合展開でした。
30m差(◎)はドーム内気圧が高まり過ぎています。
試合終了時とほぼ同じですが、その時点の外気との差は31メートル。
これは試合終了後に10メートル分前後の空気が抜けることを事前に想定して
気圧をやや高めにしていると考えられます。
8時54分に外へ出たなら、外気との差は21メートルですから
まったく不自然な点はないと考えていいでしょう。
先の日ハム対西武とほとんど同じ状況、推移です。
つまり1地点の計測では、まったくドームランに結びつく動きはありませんでした。
ドームランはあり得ないのか?
いよいよ2点計測へと、その検証を進めていきます。
ちょっとかったるいとお思いの方もいるでしょうが、
これが大切なプロセスであることをご理解ください。
ちょっとだけ次回の予告をします。
「これは一体!!」